ヨーハヤサカエクスペリメント

ここでは早坂葉が書いた文章をいろいろ読むことができます。

8/6 - ハイラル滞在記

あまりにもゼルダをやりすぎてしまうので

ハイラルへ行くのは1日に1時間だけと決めた

 

森の怒り

 昨日の続きで空島の祠に挑戦。暗闇の中で全ての装備を剥奪され、半裸でゴーレムと戦うことになったが難なく突破。

 その後、ハイラルの大地に降り立ち、まだ見ぬ大妖精との出会いを求めて馬宿巡りを始める。ハイラルの地図を眺めていて、おそらくもう二、三ヶ所訪れていない馬宿があるはずなので、街道沿いにユーグレナを走らせてそれを探すことにする。

 タバンタ大橋馬宿から南東へ進んでいくと、見知らぬ祠を発見。ちょっと寄り道するつもりで近づくと、なんとそこは天然のリンゴの木が群生するこの世の楽園であった。

鹿が草を食み、小鳥が囀る平和な野リンゴの林。

 本来なら美しいハイラルの自然を愛で、緑と赤のコントラストに心癒される私だが魔が差して「木に登ってリンゴ取るの面倒だな」と思ってしまい、全ての木を切り払ってしまった。響く乾いた斧の音、地面に転がるリンゴと丸太、獣も鳥も逃げた。木を切り終える頃には夜中になっており、後には無惨な切り株の群れだけが残った。

森の怒りを感じる。乙事主がハイラルにいたら真っ先にリンクの命を狙うレベル。

 昔、北極海に生息した巨大なマナティーの仲間であるステラーダイカイギュウは肉や皮、脂肪を求めて乱獲された事で絶滅に追いやられたが、この海獣を狙うハンターたちはステラーダイカイギュウが大きすぎて船で運べないという理由で仕留めた獲物を海上に放置することがよくあったという。死骸が波によって海岸に打ち上げられるのを期待してのことだったが、実際には殺されたカイギュウの実に八割が打ち上げられることなく海の藻屑になった。このカイギュウは冒険者に発見されてから30年足らずで絶滅したという。私はこの話を知った時、人間のあまりの非道さに深い悲しみをおぼえたものだが、ハイラルで私がリンクにさせている行いもそう変わらない。森は怒っている、怒っているぞ。

 リンゴは体感100個くらい拾えた。

 

 そんなこんな寄り道もしながら更に南下し、平原はずれの馬宿に出た。これは初めて訪れる場所だったので嬉しい。しかしこの馬宿の付近にいる大妖精は、好きな笛の音色が聴こえないとかで蕾の中に隠れている。明日はこの笛を奏でられる奏者を探してもっと南に行くことになるだろうと思う。

 本当は今日のうちに横笛奏者を見つけたかったのだが、道中で不審な女に道案内をされて人気のないところへ連れて行かれたと思ったら、そいつがNINJAに変身して一戦を交えるなどしたために横笛奏者を探し出すことができなかった。無念。

道案内をしてくれた女だが、この後NINJAに変身する。こういう展開好きだ。

 明日こそは大妖精を眠りから覚ますために、横笛の音色を奏でることができるものを見つける。そのためにはもっと南下しなければいけない。

 

 こうやって書いてみると、1時間プレイしているだけなのに結構冒険してて面白い。明日はどこに行こうかな、と考えるのも楽しい。任天堂への感謝の気持ちが湧き上がってくる。こんな素晴らしいゲームを作ってくれて本当にありがとう。

 

yohayasaka.hatenablog.com

8/5 - ハイラル滞在記

あまりにもゼルダをやりすぎてしまうので

ハイラルへ行くのは1日に1時間だけと決めた

 

 今日は監視塔からユーグレナ*1に乗って森の馬宿まで行き、唯一残っていた鳥望台からのスキャンを完了させた。ハイラルの地図が完成して嬉しい。この道中で祠を一つクリアした。

 空島で更にほこらチャレンジを行いブロックゴーレムを倒した後、飛び込みの儀式を行なって初見で新記録を樹立。今回が3件目の飛び込みの儀式なので、コツがわかってくる。最初の島の名前が「勇気をしめす島」(試す、だったか)、次が「大勇を…」ときて、どうせ次は「豪勇」だろうと思いながら挑戦すると「剛勇」と表記されておりかなり惜しかったなと思った。どうでもいいことだが。

 明日はこの島の祠に挑戦した後、まだ開いていない三つの大妖精のつぼみを開く手がかりを探して馬宿を回る予定。ゆくぞ、ユーグレナ号。

 

全ての飛び込みの儀をクリアし、ダイビングが得意になる服を一式揃えたリンク。

 1時間でやれることは少ないようで、思っていたよりも多い。何も考えずに何時間もやるより有意義に時間が使えることは理解した。

 ハイラルよ、また明日。

 

yohayasaka.hatenablog.com

*1:愛馬。毛並みが青緑色で、足がとても早い。

はじめに - ハイラル滞在記

あまりにもゼルダをやりすぎてしまうので

ハイラルへ行くのは1日に1時間だけと決めた

 

 簡単に説明しておくと私がやっているのはswitchのソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」というタイトルで、もっぱらティアキンかTotKと略されている。ここでは以後、TotKと表記する。これを読んでる人はTotKがどんなゲームか大体知っていると思うので細かい説明は省くが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(略称:BotW)の続編にあたるオープンワールドのゲームだ。ゼルダの伝説シリーズハイラルという土地を舞台に勇者リンクを操り、ゼルダ姫や魔王ガノンドロフといったキャラクターと共に物語を紡いでいくのが基本で、BotWもTotKもそれは変わらない。

 私は前作に当たるBotWはおろか他のゼルダシリーズをやったことがないので、ゼルダの伝説というゲームに関して読者に説明できることはほとんどない。特に前提知識もなくプレイしているので、BotWやTotKをやったことがない人はなんとなくで読めばよいと思う。

 

 それでも未プレイの人には読んでも得にはならないだろうとは言っておきたい。この日記は、その日の私がハイラルでやったことを忘れないように記録するためだけのものなので、読者向けに作られてはいない。というのも、この日記を書き始めたのがすでに物語を結構進めてからなので、このゲームの基本的なシステムや物語の進行度合いについて説明するような節はどこにもない。

 

 TotKを買ってから数日間、私はこのゲームに心を完全に奪われてしまって、寝食もおろそかにしながらハイラルを旅した。現実の私に与えられた1日のほとんどが、ハイラルでの冒険に費やされていく。その旅はすごく有意義なものではあるのだが、さすがに度がすぎていて、このままだと現実世界でいろいろと失うものがありそうだと判断したので、まことに子供じみた話ではあるが「ゼルダは1日1時間まで」というルールを自分に課すこととなった。

 TotKはとてつもなく広い世界、長く重厚な物語、膨大な任務、膨大なコレクション……。1日1時間では死ぬまで終わらないんじゃないかと思うほどに果てしないゲームだ。それでいいのだと気がつくまでにこのゲームに足を取られるほどにのめり込む数日が必要だった。このゲームの終着地点を見るために1日何時間もプレイしていたが、そもそもそんなゴールが用意されているのかも私は知らないし、終わりが見るのが究極の目標ではないんじゃないかとも思われた。そんなわけで私は少しだけ歩調を落として、ハイラルで生きてみることにした。

 

最初の滞在記はこちら。

 

TotKについて詳しくない人はこの記事を参照してほしい。

yohayasaka.hatenablog.com